ノンアルボイス|Bar Straw 赤坂 真知の場合
- 2 日前
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ノンアルコールが盛り上がっている気がする、そんな気がするのだけど、実際どうなの?飲食の現場でノンアルコールを扱っている人に、ノンアルコールとの出会いから現在地点、将来に向けた課題を伺う企画『ノンアルボイス』。
今回は、国内外のバーファンを魅了する渋谷のThe Bellwoodで働き、Bar Straw名義で個人としても活躍するバーテンダーの赤坂真知さんにお話をうかがいました。
赤坂さんのこれまで

今でこそバー業界の最前線で活躍している赤坂さんですが、飲食の世界に入ったのは20代も後半になってからのことでした。
大学時代、『ドラゴン桜』や『宇宙兄弟』などの名作漫画を世に送り出した編集者の下で編集業務を経験し、ものづくりの面白さに目覚めます。
その後も伝統工芸をプロデュースする仕事をしてみたり藍染めに藍を畑で育てる染料作りから携わってみたり、六本木の有名現代アートギャラリー『ペロタン東京』で働いてみたり、と様々な経験を積んでいきます。
赤坂さんがカクテルと出会ったのは、赤坂さんがお茶屋で働いている頃でした。
旧知の仲であった、「編集とイベント」を行う企画集団ツドイからノンアルコールバーイベントをしたいから、ドリンクを作ってくれないかと相談を受けます。
「これまではものづくりの裏方仕事が多かったので、自分が主体となるものづくりの仕事へ期待感と不安感の入り混じった思いでした(笑)。」
それもそのはず、そもそもバーテンダー経験のなかった赤坂さん。ちょうど同時期にオープンした後閑信吾氏率いるThe SG Clubをはじめ、都内の一流店に飲みに行くようになります。
持前のコミュニケーション力を発揮し、業界のトップバーテンダーたちと繋がり、カクテルのアイデアをもらいながら、手探りでスタートしていきます。
「流されるようにバーテンダー業をすることになりましたが、ようやく自分のやるべきことに巡り合えたような気持になりました。」
その後も渋谷PARCOの花屋“THE LITTLE BAR OF FLOWERS”でノンアルコールバーを定期開催するなど、ノンアルコールのバーテンダーとしてキャリアを築いていきます。
「業界の先輩方からアドバイスをもらいながら、自分で試行錯誤するというのも面白かったのですが、ちゃんとバーテンダーとしての修行をしなくてはという思いもありました。」
まさに「求めよ、さらば与えられん」という具合に、The Bellwoodのオーナーバーテンダーである鈴木さんからバイトで働かないかと打診を受け、求めていたバーテンダーとしての最高の環境を手に入れます。
気づけばバイトから社員まで4年以上にわたってThe Bellwoodにお世話になり、現在では姉妹店のBW CAVEのマネージャーを任せられるまでになってるそうです。
赤坂さんとノンアルコール

あらためてノンアルコールとの出会いをうかがってみると、
「ツドイから話をいただいた2019年頃は、ニューヨークにノンアルコールバーが登場したりと、少しずつノンアルコールの新しいトレンドが世界中で浸透してきている頃でした。そんな中で、ツドイは自分たち発のユニークな企画を探していたという背景がありました。」
ツドイの中には実際にお酒の飲めない人もおり、結果誰もが楽しめるノンアルコールを媒介としたコミュニケーション空間としてノンアルコールバー企画にたどり着いたそうです。
ノンアルコールからバー業界に入ったという稀有な経歴の持ち主の赤坂さんですが、戦略的にもノンアルコールへの取組みは意味があったと語ります。
「早い時期から良くも悪くもバー業界の超一流の方々と関わらせていただいたことで、バーテンダーとして正面から大先輩方と勝負するのではなく、『ノンアルコール』というキャラクターを持つ意味を感じています。」
一方で、「ノンアルコール『だけ』の場を作ることにはあまり興味がない」とも語ります。
ノンアルコールと向き合ってきたからこそ、ノンアルコールだけでビジネスを成立させていく難しさ、ノンアルコールとアルコールが共存する場の重要性を強く感じているそうです。
将来的には、ノンアルコールのドリンクメーカーというひとつの場に囚われない姿も見据えているとおっしゃいます。
ノンアルコールの未来について

最後に赤坂さんにノンアルコールの未来についてうかがってみました。
「ノンアルコールの市場はまだまだ草創期にあり、相当な覚悟を持った人でないと続けていくことのできないビジネスだと思います。だからこそ、強い思いを持った人がますます市場に入ってきてくれることが大事になってきます。
大手は次第にノンアルコールへシフトをしてきていますが、中小からも大きな動きがないと全体としてのドラスティックな変化はのぞめないでしょう。
縮小することのない成長市場であることは間違いないと思うので、どんどん新しいプレイヤーが入ってきてくれることを期待しています。」
ノンアルコール×バーの可能性を追究してきた赤坂さんのドリンクを楽しみたい方はBar Strawのチェックを忘れずに!




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