【Ciraffiti】鳥取発世界のノンアルクラフトブランドへ【橋本龍寛】
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- 7月18日
- 読了時間: 4分
今回は、2022年に鳥取県で誕生した、ノンアルコールクラフトビールブランドCiraffiti(シラフィティ)の醸造責任者である橋本龍寛さんにお話をうかがいました。

Ciraffitiのこれまで

Ciraffitiを生み出した株式会社トリクミは、「誇れるまちの未来をつくる」をモットーとして、飲食店の経営やデザイン制作を行う会社でした。
代表の古田さんはデザイナーであり、今でも会社としては三店舗の飲食店を営んでいるそうですが、そんな会社がなぜノンアルコールのクラフトビールを作り始めたのでしょうか?
Ciraffitiプロジェクト開始よりさかのぼること半年、橋本さんはデザイナーのプロジェクトマネージャーとしてトリクミに入社をします。
「それまでは大阪で働いていましたが、コロナの影響で地元の鳥取に戻ることになり、業務内容というよりはトリクミの企業理念に共感をして入社を決めました。」
プロジェクトマネージャーとして、企業のHP作成等の案件をこなすある日、古田さんから「ノンアルコールビール事業を一緒にやらないか?」と声がかかります。
奇しくも、古田さんと橋本さん、どちらもお酒があまり飲めないという共通点と課題感を持っていました。
古田さんはお酒があまり飲めないことに強いコンプレックスを感じていました。飲めないことでカッコ悪い、ノリ悪いと思われたくないと感じ、無理に飲酒して体調を崩してしまった経験も。何度もお酒をやめようと思っていたそうです。
一方、橋本さんは、お酒はすごく好きだったそうですが、接待などで飲みすぎて体を壊した経験を持っていました。健康診断は4年連続再検査、心身ともにボロボロでドクターストップがかかってしまいます。
しかし、居酒屋などの飲食店ではノンアルコールビールの種類も少なく、味わいやデザインに満足のいくものでは無かったとお互い感じていました。
Ciraffitiプロジェクトの始動

当事者として課題を持っていたからこそ、ノンアルコールのビール、しかもクラフトビールのような商品開発の方向性が出てきたと述懐します。
とはいえ、トリクミにビール醸造について知見のある人なんて一人もいません。
Ciraffitiにとっての幸運は、ヒトと環境に恵まれたことでした。
ひとつは、鳥取市内のAKARI BREWINGから積極的な協力が得られたことでした。そもそものビールの作り方から、醸造のために必要な設備、原料調達のサプライチェーンまで多くの面からサポートしてくださったそうです。
もうひとつは、県営の鳥取県産業技術センターで酵母学についてのノウハウを学ぶことができたことでした。
醸造を学んでいく中で、アルコール度数は一番香り立ちの良い0.5%。フレーバーはクラフトビールでは王道のIPAに軽快な飲み口をプラスしたSession IPAとビールが苦手な人でも楽しんでいただきやすい酸味を楽しむSour Aleと徐々に決まっていきます。
世界を塗り替える

商品づくりのハード面は着々と進んでいきます。では、どんなブランドにしていくか?
ソフト面の検討フェーズです。
古田さんは元グラフィティライター、醸造責任者の橋本は元DJ、自分たちが“カッコイイ”と思えるブランドにしよう決めました。
お互い”Hip-Hop”好きなこともあり、ヒップホップらしいストリート文化のグラフィティとシラフをあわせ、「世界をシラフに塗り替える」という想いを込めてCiraffitiというネーミングが生まれます。
さらに、“クラフトマンシップ”をテーマにしたハンドサインデザインも固まり、2022年の10月末にCiraffitiは世に出ていきます。
当初はD2Cでの売上を見込んでいたそうですが、高級飲食店への人気が強く、じわじわと広がっていきます。
次第に海外市場も見据えるようになると、従来のキャッチーなデザインから一転、スタイリッシュで高級感を演出するデザインを採用し、それに伴い250mlのスリム缶にリニューアルにします(一部、飲食店向けに瓶規格も維持)。
- お酒でもない、ソフトドリンクでもない

今後はさらなるフレーバー開発と、ビールという領域だけにとどまらず、ノンアルコールのクラフトドリンク領域で、お酒でもソフトドリンクでもないドリンクの開発に着手していきたいと語ります。
「普通のノンアル・微アルでは物足りない方へ。大切な仕事の前日、休日のお昼のリラックスタイム、友人とのスポーツやレジャー等のシーンに向けて。Ciraffitiはそんな瞬間に特別な選択肢を提案出来ればと思っています。」
鳥取県から世界を見据えるノンアルコール・微アルコールクラフトドリンクメーカーCiraffitiさんの今後を是非お楽しみに!
Ciraffiti Session IPAは ☞こちらから
Ciraffiti Sour Ale は ☞こちらから




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