【GINNIE】世界3本指のノンアルコールブランドを目指して【開発者N】
- info1266788
- 9月12日
- 読了時間: 4分
今回は、「アルコール0.00%の東京ドライジン」を標榜するGINNIEを手がける、顔出し・名前出しNGの大手酒類メーカーに勤める開発者Nさん(以下、Nさん)にお話をうかがいました。
Nさんのこれまで

幼い頃から食べること飲むことが好きだったNさん。就職活動でも、飲料や食品関係の会社を志し、最後はお父さまの勧めもあり、現在の大手酒類メーカーに就職します。
2001年入社当時としては珍しく、新卒女性として営業職に配属となります。
「酒類業界の営業は本当に力仕事です。何百店舗もある担当量販店を回って、重い段ボールを抱えながら棚づくりをしていく…女性が少ない理由がよくわかりました笑」
とはいえ、目指すべき数字がある方が好きだというNさん。しっかり成果を出し、3年目からは得意先の本部担当となり、さらにトップセールスも二度受賞するなど実績を積み重ねていきます。
その後、結婚・出産を経験することに。
このときに、飲めない人の不遇を身をもって経験することができたと語ります。
「気づけば3年半飲まない時期が続きました。禁酒中もお店では烏龍茶くらいしか飲むものがなく、禁酒があけて、久しぶりにビールを飲んでみても美味しいと感じられませんでした。」
そこでGINNIEの話が出てくるかと思いきや、産休・育休明けに部署異動したNさんの心をつかんだのは「お茶」でした。
異動先の部署は原料調達部。そこでお茶の原料調達にたずさわり、お茶の面白みとともに産業としての実情を知ることになります。
昔からコーヒーが飲めず、お茶が大好きだったというNさん。お茶農家の窮状、後継者問題、山積されている問題を知ると、このままでは美味しいお茶が飲めなくなってしまうと自分事として捉えるようになります。
「お茶農家と日本のお茶産業を救わなくては!」という強い使命感にかられたと述懐します。
2019年には副業で茶葉の販売を行い「日本茶の未来を創る」事業に乗り出します。
新規事業はノンアルコール

話をノンアルコールに戻しましょう。
Nさんが飲めないことの辛さや憤りを思い出したのは、コロナ禍のことでした。
新設された新規事業関連の部署に異動することになったNさんですが、そこで会社としての既存事業であるお酒・飲料・サプリメントに次ぐ第四の柱になりうる領域の模索を求められます。
2021年といえば、コロナの影響で飲食店における酒類提供制限がなされた時期、ノンアルコールへ目がいくのは必然だったかもしれません。
数十軒ものお店を回りながら、これぞというノンアルコールを探します。
そこで感動できたものに共通していたのは、『ノンアルコールスピリッツ』という存在でした。
ノンアルコールスピリッツに確信を持つきっかけとなったモクテルを提供してくれたLow-Non-Barへレシピ開発の依頼し、商品全体としてもアジャイル開発できるように、外部企業と連携して、わずか1年弱でβ版であるM*(M*の記事はこちら)を世に送り出します。
世界を目指すために

M*で想像以上の手応えを得ることができたため、本社の精鋭たちにもブランド作りの協力を仰ぎ、ブランドのネーミングやロゴをブラッシュアップしていきます。
もちろん、中身についても改善を進めていきます。M*時代はノンアルコールジンよりも一緒に楽しんでもらうつもりで開発したノンアルコールコーディアルが前に出てしまっていました。
ノンアルコールジンが主役であることをわかってもらえるように、サイズの見直しを行い、さらに汎用性の高い味わい開発を進めていきます。
そうして、また1年弱という驚異のスピード感で2024年にGINNIE/ジニーの発売に踏み切ります。
M*からGINNIEへのリブランディングは大成功。ミシュラン星付き店やラグジュアリーホテルなど様々な場所にオンリストされていきます。
Nさんにとっての幸運は、GINNIEの成功だけではありませんでした。
これまで自身で進めていたお茶事業とGINNIEを掛け合わせることを思いつきます。
もともとNさんが扱っていたお茶は冷温・常温で最も美味しく仕上がるように設計されていたこともあり、玉露やほうじ茶の茶葉をGINNIEにつけ込み”GREEN GINNIE TONIC”や”BROWN GINNIE TONIC” として売り出します。
フランスやアメリカなどの海外に持って行っても、そのクオリティの高さにはお墨付きをもらっているそうです。
GINNIEにおける「ひとまずの」目標は世界トップ3のプレミアムノンアルコールブランドになることだと語ります。
最後にGINNIEに込められた思いについて、Nさんにうかがってみました。
「当時のわたしがそうでしたが、これまでお酒を飲めたのに、健康などの理由からお酒を飲まなく/飲めなくなった人が、一番強いペインを抱えていると思います。そういった一人でも多くの方々に届いてほしいですし、刺さる商品であってほしいと思っています。」
近い将来、ジントニックならぬジニートニックが世界の共有言語になるかもしれません。そんないつかをGINNIEを飲んでお待ちください!
GINNIEは ☛こちらから
