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製法でわかるノンアルコールの違い――妊娠したら知るべき四つの作り方

11 分前
読了時間: 5分

妊娠などを通じてお酒が飲めないとわかってから、飲み物の棚の前で立ち止まる時間が増えた。そんな方は少なくないと思います。


「ノンアルコール」と書いてあっても、裏の表示を見ると書いてあることがばらばらで、何を基準に選べばいいのか分かりにくい。


実はノンアルコール飲料は、ひとつのカテゴリーではありません。作り方が四つに分かれていて、その違いが選び方に直結します。

製法でわかるノンアルコールの違い――四つの作り方を知る

ノンアルコールには、四つの作り方がある

同じ棚に並んでいても、成り立ちはまったく違います。


  • 調合:香料や酸味料などを組み合わせて味を作るもの

  • インフュージョン:素材から香りや味を取り出して組み立てるもの

  • 脱アルコール:お酒を造ってから、アルコールを抜いたもの

  • 発酵:発酵の工程があるもの


前半の二つには、アルコールが生まれる工程がありません。後ろの二つには、あります。

順番に見ていきます。

調合
調合

香料、酸味料、甘味料といった原料を組み合わせて、目指す味わいを組み立てる作り方です。


コンビニやスーパーに並ぶノンアルコールビールの多くが、この製法にあたります。麦芽から造るのではなく、ビールらしい香りと味の要素を直接設計していく。


この作り方には、アルコールが生まれる工程がありません。


発酵もしませんし、お酒を造る段階もない。香りと味の要素を、原料から直接組み立てていきます。


技術的にはかなり精密な仕事で、各社が長年かけて完成度を上げてきた領域です。

インフュージョン
インフュージョン

ハーブやスパイス、果実、茶葉といった素材から香りや味を取り出して、組み立てていく作り方です。


調合と違うのは、自然素材そのものから抽出するという点。漬け込んだり、煮出したり、蒸留したりして、素材の持っている成分を引き出します。


ワインやビールを真似るのではなく、別の方法で同じくらい複雑な味わいを作る。そういう発想の飲み物です。


この作り方にも、アルコールを発生させる工程はありません。 素材を抽出し、組み合わせていくだけです。


近年この製法の商品が増えているのは、技術が進んだからでもあります。かつては「お酒の代わり」として物足りないものが多かったのですが、いまは香りの層や余韻まで設計されたものが出てきています。

脱アルコール
脱アルコール

ここから、事情が変わります。


まずワインやビールを普通に造ります。発酵させて、アルコールを生成させて、お酒として完成させる。そのうえで、アルコールだけを取り除きます。


減圧蒸留という方法で低温のままアルコールを蒸発させたり、膜を使って分離したり。いずれも、できあがったお酒からアルコールを引き算する工程です。


押さえておきたいのは、製造の途中で確実にアルコールが存在しているということ。そのうえで取り除くので、どこまで抜くかは製品によって変わります。


味わいの面では、発酵によって生まれた酸味やタンニン、複雑な香りがそのまま残るのが特徴です。ワインが好きだった方には、いちばん近い体験になります。

発酵
発酵

コンブチャや甘酒など、発酵そのものを味わいの核にしている飲み物です。


発酵には種類があり、乳酸発酵のようにアルコールを生まないものもあります。ただ発酵飲料のなかには、工程の一部でアルコールが生じるものもあります。


たとえば甘酒は、米麹で造るものと酒粕で造るものがあり、後者には微量のアルコールが残ります。同じ名前でも中身が違う、という例です。


発酵由来の酸味や旨みは、ほかの作り方では出せないものです。食事に合わせやすく、独特の奥行きがあります。

だから、確認したいのは二つだけ

ここまでを整理すると、選ぶときに見るべきものがはっきりします。


製造の工程でアルコールが発生するのは、③脱アルコールと④発酵系です。 ①調合と②インフュージョンには、その工程がありません。


つまり③と④を手に取ったときは、ラベルのアルコール分表示を確認する。


これだけで、必要な情報は得られます。


「ノンアルコール」という言葉だけでは中身が分かりません。でも製法まで見れば、何を確認すればいいかが分かる。棚の前で迷う時間は、ずいぶん短くなるはずです。


ノルキーでは、製法ごとに商品を分けて掲載しています。気になるカテゴリーから探してみてください。

味の違いとしても、製法は効いてくる

この四つの違いは、度数の話だけではありません。味わいの方向性そのものが変わります。


調合のものは、狙った味に正確に届きます。インフュージョンのものには、素材の組み合わせから生まれた複雑さがあります。脱アルコールのワインには、発酵が生んだ酸とタンニンが残っている。発酵系には、ほかにない旨みと酸味がある。


どれが優れているという話ではなく、成り立ちが違うから出てくるものが違う、ということです。


「ノンアルコールはどれも同じようなもの」と思っていた方ほど、製法を軸に選び直してみると驚くかもしれません。

最後に

療養中や妊娠中、授乳中の飲み物については、体調や経過によって考え方が変わります。この記事は製法の違いを整理したもので、何がどの程度まで問題ないかを判断するものではありません。


気になることがあれば、かかりつけの医師に相談してください。そのときに「どういう作り方の飲み物か」を把握していれば、話は早く進みます。

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